「ネイチャーガイドってどんなことしてるの?」
「自然体験ってどんなふうにすればいいの?」
エピオネイチャーガイドオフィスで行っている日々のガイド内容を記録していきます。
本日は飯南町版森のようちえん、「飯南町森のほいくしょ」活動を行ないました。
幻のトンボ、ハッチョウトンボをさがそう!
- さつき保育所
- 3歳児~5歳児
- 7名
今日は園外活動です。
バスに乗ってめざすは赤名湿地性植物群落!
町内でありながら初めて訪れる場所です。
どきどきしながら木道の上を1列で歩き・・・
「あ!みてみて!」
チョウにカエルにバッタなどなど、一歩進むごとに生きものに出会います。
そしてここ、モウセンゴケなどの植物が生える湿地帯に到着。
ハッチョウトンボってどんなトンボかな?
大きさはどれくらいかな?
図鑑で見て、大きさを1円玉で確認して、さがします。
「いたー!!」
いきなり保育士の先生が発見してくれました!
「うわー、ちっちゃい!」
子どもも大人もびっくりの、小さなちいさなトンボです。
まだ出現し始めの時期で1頭しか見つかりませんでしたが、真っ赤なオスをみんなで見ることができました。
ハッチョウトンボがいることを自慢して、大切にしていこう
赤名湿地性植物群落は、飯石郡飯南町下赤名福田地内の山域にある用水溜池(名称長尾池)を中心に東西に広がる沼沢地に発達した県下最大のハンノキ林と、その林下に生育する貴重な湿性植物で特徴づけられています。
島根県自然環境課
通称「赤名湿地」は島根県自然環境保全地域に指定されており、日本最西限のミツガシワ群落がみられるなど、学術的にも貴重な場所です。
”幻のトンボ”といわれる所以は、ハッチョウトンボの生息地である湿地帯そのものが不安定な環境であり、ちょっとした環境変化でいなくなってしまうから、と言われています。
しまねレッドデータブックでは「絶滅危惧Ⅱ類」に指定される希少なトンボ。
そんなトンボが見られる飯南町に住んでいる、ということに誇りを持ち、これからも赤名湿地を大事にしていきましょう。
※保全地域では許可なく採取・捕獲はできません。
もちろん、ハッチョウトンボも採ったりしてはダメですよ!