~ネイチャーガイドのお仕事~【講師】小学校の先生たちも森林学習を体験してみました

「ネイチャーガイドってどんなことしてるの?」

「自然体験ってどんなふうにすればいいの?」

エピオネイチャーガイドオフィスで行っている日々のガイド内容を記録していきます。

本日は浜田市内の小学校で生活活動課に在籍されている先生方を対象に、授業でもできる森林学習についての研修を行ないました。

森林学習とはいうものの、何をすればいいの?

  • 浜田市教育研修会(生活科)
  • 小学校教諭
  • 20名

島根県は全国第4位の森林率であり、県土の78%が森林です。

出展:林野庁HP

そんな森に囲まれた立地なので、森林を活用した教育を取り入れたい、と思っている先生は多くおられます。

とはいうものの、実際にはどういった活動をすればいいのかが悩みのタネになっています。

当ブログのガイド日記【出前授業】でもいくつか紹介している内容で、
いつも小学生に実施している活動を先生方にもやっていただきました。

今日の研修では、小学校低学年を担当されている先生たちなので、低学年向けに実施している内容です。

森林学習でケーキづくり?

今回は以下の内容で実施しました。

  • マダケで作る米粉ケーキ
  • 講義「森を知ろう~生きもののつながり~」

まずは米粉ケーキの”釜”づくり!

わざわざタケを使うのは、放置林でのタケの増加が問題になっているなか、竹を使うことで里山の管理にもつながるからです。

「子どもにもナタやノコギリを使わせて大丈夫ですか?」
と心配される先生もおられましたが、

刃物を扱う際は教える側もきっちり指導しますし、
子どももわりと「あ、ここはふざけてはいけないところだ」
と、感じるらしく緊張して取り組むので
今までケガをした子どもがいた、という記憶はないです。

米粉ケーキを焼く釜ができたら、”タネ”づくり。

この間、私は火の番でしたのでここの部分は割愛。

竹の釜を使って焼くときは、炎が出ていない状態の「熾火」を使用します。
そうしないと、竹ごと燃えてしまいますからね。

写真は、熾火の一歩手前といったところでしょうか。

この熾火に、米粉ケーキのタネをいれた竹の釜を置き、約30分焼きます。

その間、低学年向けにお話ししている、森にすむ生きものやそのつながりをアニメーションで講義させていただきました。

この工程以降、写真を撮る余裕がありませんでした・・・

少し焦げがついたものもありましたが、おいしく焼きあがりましたよ。

どのようなでき上がりか気になるところでしょうが、また機会がありましたらご紹介します。

森の中でなくても、森については学べます

「森林学習」と聞くと
森に出かけて行って樹木の学習や植樹を行なう、という専門的なことしなければならないイメージを持たれる方も多いのですが、そのようなことはありません。

自分たちの住んでいる地域にある自然素材を生かして、子どもたちと楽しく活動ができればOKです。

島根県では、森とのふれあい活動をサポートする機関もあります。
学校の授業や公民館活動などで、こうした制度を活用してみてはいかがでしょうか。

しまね森づくりサポートセンターでは、森づくりに関する各種活動をされる企業・団体・個人等へ、その活動に深い見識のある指導員または補助員の斡旋を行っております。

しまね森林活動サポートセンター

ガイド日記講師
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エピオネイチャーガイドオフィス