本日は松江市にある保育園で、保育士向けへの研修「子どもと一緒に楽しむ自然観察」というテーマで実地にて講師をさせていただきました
- 松江市立出雲郷保育園
- 保育士
- 13名
出雲郷(あだかえ)保育園は「うぐいす山」と呼ばれる整備された森が隣接する、フィールドに恵まれた立地。
例年、うぐいす山に登って色々な草木を解説しているのですが、今回は林縁に生育する身近な草花に注目してみました
子どもと一緒に楽しむ自然観察1. 「同じものをさがそう」
林縁の手の届く場所にある葉っぱや木の実をあらかじめ5種類採取しておき、
並べたものを30秒間だけ見てもらいます。
そして、記憶を頼りに同じものを保育士さんたちにとってきてもらいます
今日は
- クズの葉
- ササの葉
- ドングリ(コナラ)
- ヤハズソウ
- ネズミモチの葉
をチョイス
クズの葉でクズでっぽう
ササの葉であめづくり
ドングリを落としたのは誰?
ヤハズソウの葉をちぎってみると?
ネズミモチの葉で笛づくり
と、それぞれの素材で草花あそびをしたりクイズを出したりしながらの観察
今回、一番ウケたのはヤハズソウの葉っぱちぎりでした
私自身、子どもの頃もくもくとヤハズソウの葉っぱをちぎって遊んでいたものです。
そんな子どもの頃の体験がこうして仕事に生かされるのはうれしいものですね
子どもと一緒に楽しむ自然観察2. 「同じものを(さわっただけで)さがそう」
今度は素材を見ずに、さわり心地だけで葉っぱをさがしてもらいます
封筒に穴をあけて葉っぱを入れておき、穴からの部分だけさわって感じた感触を頼りに葉っぱさがし
今回は、ヤブムラサキの葉っぱをチョイス
指先で触れただけで「わぁっ」と感嘆の声があがるぐらい、
ふわっふわの触り心地なのです
見ているだけではわからない、触って楽しむ自然観察です
子どもと一緒に楽しむ自然観察3. 葉っぱじゃんけん
最後は、自分で好きな葉っぱを3種類選んでとってきます
2人1組になり、その葉っぱを使ってじゃんけん!
「ギザギザの葉っぱ」
「まるい葉っぱ」
「つるつるの葉っぱ」
など、あらかじめ書いておいたお題をランダムに選び、手持ちの中からお題に近い葉っぱを1枚選んで出し、よりお題に近い葉っぱを出した方が勝ちとなるじゃんけんです
盛り上がりつつ、いろんな葉っぱがあることに気づくというゲームです
普通に行う草花あそびでも十分楽しめますが、ゲーム要素を取り入れながら行うと、子どもたちにより興味関心をひきつけることができるので、工夫してみてくださいね
参考資料
日本シェアリングネイチャー協会が実施しているネイチャーゲームを、保育向けに編集された一冊。2歳児から5歳児までのクラス別にいろいろな実践例が掲載されていておすすめです
すごい!ふしぎ!おもしろい!子どもと楽しむ自然体験活動 保育力をみがくネイチャーゲーム