~ネイチャーガイドのお仕事~【出前授業】実際に森の中へ行ってみました

「子どもたちに自然体験をさせたい。」
「近くに学校林や地域住民が提供してくれた森や林があるけど活用方法がわからない・・・」

など、身近に自然環境があっても有効活用できていない学校や団体をご存知ではありませんか?

そのような団体を手助けする助成事業があるのをご存じでしょうか?

「緑の少年団」活動は、そんな助成事業の一つです。
どのような活動をしているか、私がガイドで赴いた活動内容をご紹介します。

2017/10/18 来島小学校学校林

「緑の少年団」とは?

緑の少年団は、次代を担う子供たちが、緑と親しみ、緑を愛し、緑を守り育てる活動を通じて、ふるさとを愛し、そして人を愛する心豊かな人間に育っていくことを目的とした団体です。

公益社団法人 国土緑化推進機構

各都道府県にある緑化推進委員会が窓口となり、平成28年には3421団体、約33万人が活動しており、その活動内容は森林づくり体験や森林学習活動、レクリエーション活動に奉仕活動など多岐にわたっています。

”緑の羽根”を見たことはありませんか?
毎年春や秋に「緑の募金」活動を少年団が駅前などで行っており、この募金を活用して森林教育や緑化事業が行われています。
見かけた際はぜひ募金にご協力くださいね。
また、ローソンのレジ前にも緑の募金箱があったりしますよ。

江津東小学校緑の少年団

さて、島根県緑の少年団は現在113団体が加盟しており、そのほとんどが小中学校単位で活動しています。

その団体の一つ、今回は江津東小学校での活動日記です。

第一回目の今日は、まずは森林に親しむ、ということで実際に学校近くにある個人所有の森林にお邪魔しました。

この森は二次林の広葉樹林帯と人工林の針葉樹林帯がはっきり分かれているので、その違いを体感してもらおう、というプログラムを実施。

広葉樹林帯では
「いろんな緑色がある」
「切り株から芽がでてる」
「落ち葉がたくさん」
などの気づきを

針葉樹林帯では
「木がまっすぐ」
「スギとヒノキしか生えてない」
「日が当たらなくて寒い」
などの気づきを

実際に森の中に入るからこそわかる気付きをそれぞれ感じたようです。

他にも、クスノキの葉のにおいをかいだり、松葉ずもうで遊んだり、耳をすまして鳥の声やタゴガエルの鳴き声を聞いたりしました。
ちなみにタゴガエルの鳴き声は「おっさんのげっぷの音」と表現する児童がいました。

今回、森へ続く道は雨上がりで場所によってはぐしゃぐしゃ。
なるべく草の上を歩くとすべりにくいとか、
歩幅をせまくすると歩きやすいとか、
そんなちょっとしたことに気づくのも自然体験のひとつ。
アスファルトの上ばかり歩いている日常の中では、土の道を歩くだけでも非日常になるのです。

まとめ

「緑の少年団活動って森の中に入らないといけないの?」

ということはありません。
団体によって活動内容はさまざまです。
今後も活動内容を更新していきますのでまたご覧ください。