「ネイチャーガイドってどんなことしてるの?」
「自然体験ってどんなふうにすればいいの?」
エピオネイチャーガイドオフィスで行っている日々のガイド内容を記録していきます。
本日は保育士さんを対象に、自然体験活動の研修を行ないました。
読めるかな?「出雲郷」
- 出雲郷保育園
- 保育士
- 8名
松江市東出雲町にある出雲郷は”あだかえ”と読みます。
地域名は難解不読なものが全国にいろいろあると思いますが、出雲郷もその一つと言ってもいいくらい、普通には読めない地名ですね。
この出雲郷保育園は「うぐいす山」と呼ばれる森が隣接しており、子どもたちの遊び場となっています。
そんな恵まれた立地の保育園で、保育士さんに自然の中で活動する時の注意点や楽しみ方を教える、講師をさせていただきました。
保育士さんとイモムシのふれあい
今日の研修は約40分と短めでしたので、
- 危険な生きものの解説と出会った時の対処法
- 立体ビンゴ
のみの解説と体験としました。
危険な生きもの解説では、スズメバチとマムシと毛虫について説明します。
今日は毛虫について、「さわると危険な毛虫の方が少ないんですよ。」
と、いうことでさわっても大丈夫なイモムシに触ってもらいました。
うぐいす山の入り口付近にいたシャチホコガの幼虫。
「うわ~、なにこれ~!」
と、第一印象は強烈です。
この幼虫はトゲもないし、汁を出したり、へんなにおいを出したりもしないので、おさわりOKなイモムシです。
勇気ある保育士さんの一人が、手に持って仲良くしてくれました。
「意外としっかりしてる」「表面がつるつるしてる」
など、触るからこそわかる感想がでてきます。
「虫が好きな子がいるので、子どもたちにも見せてみます。」
と、言ってもらえ、
知らなければ「気持ち悪い」で終わってしまうようなイモムシや毛虫も、
知ることで保育の素材として活かすことができる、という事例でした。
自分の固定概念を相手に伝えないようにしよう
ゴキブリや蚊を例に見ればわかりますが、大人が嫌悪感を持って接する生きものは、子どもにもそのまま伝わってしまいます。
その生きものについて知ろうともせずに「怖い」「危険」「気持ち悪い」などという先入観を持ったまま子どもに伝えてしまうと、それは一生ついてまわるイメージになってしまいます。
自分が苦手とする生きものがいるのはしょうがないことなのですが、
子どもたちが初めて接する生きものに対しては、マイナスなイメージとなる言葉は使わないように心がけてみてください。