「ネイチャーガイドってどんなことしてるの?」
「自然体験ってどんなふうにすればいいの?」
エピオネイチャーガイドオフィスで行っている日々のガイド内容を記録していきます。
本日は「緑と水の森林ファンド」事業での活動です。
ローソンのレジ前で「緑の募金」箱が置いてあるの、見たことありませんか?
一般からの募金だけでなく、企業からの寄付金でもこうした森林教育普及活動の実施に協力いただいております。
- 飯南町立来島小学校
- 1・2年生
- 14人
だれのしわざかな?フィールドサインで動物を推理する
今日は学校林でみられるいろいろな痕跡をさがして、だれのしわざが予想をたててもらいました。
- マツボックリを剥いだのはだれ?
- トンネルをほったのはだれ?
- ドングリに穴をあけたのはだれ?
- 枯れ木に穴をあけたのはだれ?
- クヌギの木に傷をつけたのはだれ?
- 葉っぱにくねくね模様をかいたのはだれ?
- 桜の木の巻きついた跡はなにが巻きついていた?
など、7つのフィールドサインをたどりながら、実際に観察して「だれのしわざかな?」と児童に予想をしてもらい、それから写真などを用いて答え合わせ。
マツボックリはほとんどの児童がリスと予想をたてました。
うん、正解ではあるんですが、中国山地にはリスが生息していないので、おそらくムササビ。
「えーっ!学校のすぐそばにムササビがいるんだ!」
と、わくわくする事実を知って、学校林に親しみをもってもらえたようでなによりです。
ドングリに穴をあけたのはだれ?
今の時期、まだ青いドングリがたくさん落ちています。よーく見ると、針でつついたような小さな穴が・・・
いったいだれが、なんのためにあけたんでしょうか?
その謎を解明すべく、ドングリを拾って教室で割ってみました。
「あ~!いた~!」
中には小さな小さな幼虫が。
おそらくハイイロリョッキリの幼虫です。
お母さんチョッキリが穴をあけて卵を産み、その卵から孵った幼虫がドングリの中身を食べて成長していきます。
よく秋にドングリやクリを拾って、放っておいたらいつのまにか中から白いイモムシが出てきたことありませんか?
それらはゾウムシの仲間です。
ドングリの中身を食べつくしたら、中から自分でドングリの殻を食い破って出てきます。
そして、土の中にもぐり、来年の初夏に成虫になるまで過ごすのです。
知らなければ「きもちわる~い」と嫌がられてしまうイモムシですが、それがどんな生きものなのかを知っていれば「すごーい」と興味をもって親しむ対象になるのです。
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