~ネイチャーガイドのお仕事~【イベント】日御碕でウミネコのヒナが飛び立つ瞬間に出会いました

「ネイチャーガイドってどんなことしてるの?」

「自然体験ってどんなふうにすればいいの?」

エピオネイチャーガイドオフィスで行っている日々のガイド内容を記録していきます。

本日は出雲市の日御碕でウミネコの観察会です。

灯台だけじゃない!日御碕の魅力

  • 自然ガイドと歩こう!日御碕自然かんさつ会~第1回 ウミネコの巣立ち雛と海岸の野鳥観察~
  • 一般・親子向け
  • 10人

国の天然記念物に指定されている経島のウミネコをはじめ、希少生物も生息する豊かな自然の宝庫である日御碕エリアで、季節ごとにおすすめの生きものをピックアップし、自然ガイドによる専門的な解説を聞きながら遊歩道を散策します(全3回)。

出雲観光ガイド

出雲市の主要観光スポットの一つである日御碕。
灯台や日御碕神社が有名で、休日は多くの観光客でにぎわいます。

人が多く訪れる観光地でありながら、野鳥観察のスポットであることはあまり知られておりません。
国の天然記念物に指定されているウミネコの繁殖地もある日御碕。

そんな日御碕の魅力も知ってもらおう!と、出雲観光協会さまと企画し、今回イベントが開催されました。

今年度は全3回シリーズを企画し、第1回目となる今日はウミネコをメインとした野鳥観察です。

バードウォッチングデビューと巣立ちデビュー!

参加者の皆さんに双眼鏡の使い方を解説したあと、鳥見台まで遊歩道を歩きつつ、野鳥を観察します。

まずは練習で、電線にとまっているスズメを見てみます。

双眼鏡のピントが合ったとたん

「わ!すごい!見えた!」

「かわいい!」

「すごいはっきりみえる!」

と、双眼鏡越しに見える世界に感動です。

そして道すがら、

電柱にとまるトビの大きさに驚き、

イソヒヨドリの雄のきれいな青色に感嘆し、

海上を飛翔するウミネコたちの姿に目を奪われます。

そして、ウミネコ繁殖地である経島(ふみしま)を一望できる鳥見台でウミネコ観察。

「ん?どこにヒナがいるの・・・?」

ヒナは茶色のまだら模様で、岩場の色に溶け込むような保護色になっています。

双眼鏡でじっくりさがすと・・・

「あ!いたいた!」

「いっぱいいる!」

「あー!羽ばたいてる!」

例年、経島のウミネコの巣立ちは6月25日前後とされ、今日はまさにその巣立ちの日に立ち会えたのでした!

ガイドも初めて見た!ウミネコの行動

じつは私も今回、初めてウミネコの巣立ちの様子を観察することができたのですが、

  • 親鳥がヒナをつつくようにして巣立ちを促す
  • コロニーの中にグループがあるようで、一つのグループの親鳥が一斉に飛び立つ→他のグループの親鳥たちも飛び立つ→一斉に飛び立つことでヒナの飛翔を促している?
  • 飛び立つことに成功したヒナは着陸ができず、近くの海面に着水することが多い
  • 陸に降り立つことができたヒナを親鳥が近くで見守っている

などの行動を観察することができました。

観光地はガイドさんと歩くのがおすすめ

観光地では
・観光スポットを見る
・おみやげを買う
・食事をする

といった過ごし方をすることが多いのではないのでしょうか?

パンフレットだけではわからない魅力がきっと、どんな観光地でもあるはずです。
その魅力を伝えてくれるガイド案内があれば、積極的に参加してみてください。
新たな発見があなたを待っています。

自然の魅力を伝える案内役であるネイチャーガイド。
日御碕の新たな魅力をあと2回、ネイチャーガイドがご案内いたします。

次回は
8月18日(日)
ジオガイドと共に海から日御碕の魅力をご案内いたします。

自然ガイドと歩こう!日御碕自然かんさつ会

第2回 海辺の生きもの観察と海上からのジオガイドツアー